ザック・スナイダー監督が、黒澤明監督の名作「七人の侍」にインスパイアされて撮りあげたSFスペクタクル2部作の第2部では、銀河を支配する悪の帝国マザーワールドと、自由を取り戻すべく立ち上がったアウトロー集団「チーム・レベルズ」の最終決戦がパワフルに展開する。
悪の帝国マザーワールドへの復讐を誓った熱き戦士コラと、彼女のもとに集結した銀河の反乱者たちは、一度は帝国の軍勢を退けることに成功した彼らだったが、無尽蔵の軍事力を誇る帝国が再び襲いかかる。
コラが暮らしていた村に迎え入れられた彼らは、勇敢な村人たちとともに全てをかけた最後の戦いに挑んでいく。
主人公コラをソフィア・ブテラ、二刀流使いのネメシスをペ・ドゥナ、荒くれ剣闘士タイタスをジャイモン・フンスー、戦う農家ガンナーをミキール・ハースマンが演じ、ロボット騎士ジミーの声を名優アンソニー・ホプキンスが担当している。
このコラを含めた「レベルズ」は、誰もがマザーワールドへの強い復讐心を抱えている。
村の仲間とコラを人一倍大切に想っている“戦う農家”ガンナーは、今まで持てなかった勇気で愛する人を守ろうとする。
大切な人たちを無残にも奪われ、現在は表情を失ってしまった二刀流使いネメシスは、無表情の奥には実は熱き魂を宿しており、本作では仲間と共にその魂を再び燃やして敵を容赦なく両断する。
帝国に屈し部下と自身の尊厳を失った過去を悔い、酒に溺れていた荒くれ剣闘士タイタス将軍や、帝国の侵略で“元”王子になってしまった、巨大な獣も手懐ける戦士タラク、傭兵軍団のメンバーで、パート1で大事な仲間を失い悲しみの中にいるミリアス、夫々が怒りや悲しみを抱えてラストバトルへ挑んでいく。
更に戦闘用ロボットとして大量の殺戮を行った過去を持つロボット騎士ジミーは、本作においてキーポイントで大きな役割りを果たす。
“続き”を予感させる本作だが、果たしてシリーズ化されるのか注目したい。
