Yuri

52ヘルツのクジラたちのYuriのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.0
原作未読です。成島監督が安パイに置きにいった感じ。重すぎず軽すぎず。生きてたら助けて欲しくても「助けて」って声に出せないことっていっぱいある。虐待もそうだけど、他の事でも大人になっても、親友がいても「助けて」って言えなくて、心の中で「誰か助けて」って思うことがいっぱい。その先にあるのが自死なのだと思う。声にならないSOSはわかることもある。でもそこで咄嗟に、そして長期的に動くってなかなか出来ることではない。色々な偏見と戦うことになるから。世の中は善良で必死に生きている人ほど、傷つけられるように出来ていると感じることも多い。だって守ってもらえるはずの法律は強者が作ったものだから、この国のルールに従って生きようとすると追い詰められていくばかりで、本当にそういう人同士の声なきSOSが繋がって助け合って生きられたら、どれだけ救いになることだろう。原作の方が丁寧に描かれている感じがするので読んでみようかな。
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