アーモンドフィッシュ

キラー・ナマケモノのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
4.1
”クマの次は奴だ…”🦥

そもそもクマブームがあったかどうかはさておき、ナマケモノが主役の映画は斬新過ぎます。ナマケモノは、その名の通り遅いですから、それをどう活かすかがポイント。遅いことがプレデターとしての致命的な欠点になりますよね。

じゃあどうするかって?ナマケモノを俊敏にするか、人間を間抜けに描くか。いやいや、それも違いました。飲み物に薬を入れたり、感電させたりしてナマケモノを賢く描くんです。でも、なぜナマケモノが殺人鬼になったのか疑問に思いましたが、あまりにもお馬鹿な展開でそんなことはどうでも良くなってしまうんですよ。ナマケモノがパソコンいじったり、車を運転したり、SNSに投稿したりするんですから。

物語は、ソロリティの会長に選ばれることを目指すエミリーが、自分の人気を高めるためにナマケモノ(アルファ)をペットとして飼い始めるところから始まります。最初はみんなに愛されるアルファですが、次第にその恐怖の牙を剥きます…私、アメリカ生まれのくせにアメリカの教育を受けておらず、ソロリティが何なのかさっぱり。会長になったら何かいいことあるんですかね?

動物保護を訴えるマディソンがアルファを撃ち殺そうとしたり、設定がブレブレなのも良い。まさに私たちが求めていた狂気じみた展開。そして、何と言ってもナマケモノのアルファちゃんのかわいさにはノックアウトですよ。ちょっとE.T.っぽいなと思ってたら、ちゃんとE.T.へのオマージュもあります。そしてスター・ウォーズへのオマージュもね。

映画好きにはたまらない作品でしょうね。そしてB級映画のファンには特にオススメです。もっと評価されてほしい一作です。

ヴァチカンのエクソシストやアフリカン・カンフー・ナチスを気に入った人には、絶対におすすめですよ。