takaori

ぼくは君たちを憎まないことにしたのtakaoriのレビュー・感想・評価

4.0
2024年92本目
今年の映画なのに、配信に回るのが早い!

2015年の自称イスラム国によるテロで妻を亡くし、幼い息子と2人残されたジャーナリストが「僕は君たち(テロリスト)を憎まないことにした。君たちを憎んで生きれば、息子も君たちと同じ人間になってしまうだろうから」という文章をSNSに投稿したところ、「万バズ」となって一躍時の人になったという実話を元にした映画。映画のタイトルにもなっている文章は大変な名文で、世界中の人に希望を与えることになったのだが、もちろんそんな簡単に割り切れるはずもなく、怒りや後悔がぶり返して苦しみ続ける等身大の人間の姿がリアルに描かれている。息子のメルヴィル役の子が大変な名演である。
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