第一印象で全てを決めるな。
全てにおいて対話が大切だということはよく分かった。だがしかし、最後まで気は抜けない。究極的には第三者から見たら“悪”に思える行動でも実は“思いやり”なのかも。
話し合い行動を共にした当人達にしか思惑は分からないのだ。
本当に悪は存在しないのか。
注目したいのがグランピング場の計画を立てた芸能事務所側の人間。最初は露悪的に描かれながらもそのうち2人は住民との対話を通じて決して悪い人間ではないと思わせられます。では残りの2人はどうだったか…僕は対話を放棄しないことの重要性を感じました。
人と人って結局、相手に興味を持てるかどうかだと思います。
人間そのものは勿論だし、その人の歩んでいる人生や文化、街など。興味を持てば自分もやってみたいって思うし、合う合わないの判断もやらないと分からない。
水汲みだってそう。
だからあの社長とコンサルはそれ以前の問題なんじゃないかと。
こうは書いたけど、決めつけも良くないですよね。それがタイトルに込められた意味なのかなと。
物語は突拍子もなく終わり、「君たちはどう思った？」と答えは自分で考えろとばかりに投げつけてきます。
好奇心旺盛な娘、シカ、銃声、棘のある樹木、薪割り、考え出すとキリがないですね。
本当に楽しい映画です。
いやぁそれにしても観た後に『ハッピアワー』観たくなっちゃうキャストだったなぁ！
〈キャスト〉
巧(大美賀均)
西川玲花(西川玲)
高橋(小坂竜士)
黛(渋谷采郁)
梅村(菊池葉月)
※2024年新作映画52本目
※2024年劇場鑑賞50本目
