このレビューはネタバレを含みます
全くノーマークだったが、フィルマでの評価が高かったので、急遽、日曜午後に劇場へ。
とにかく、川辺市子役の杉咲花と恋人の長谷川義則役の若葉竜也の演技がとても素晴らしかった。また、中村ゆりのやつれた感じも良かった。
ミステリー要素はあるが、無戸籍という社会問題(300日問題)を題材にした作品。
市子は実在の人物がモデルではないようだが、日本には実際に無戸籍者が千人ほどいるとのこと。妻夫木聡主演の「ある男」では、戸籍ロンダリングが描かれていたが、本作も戸籍の入替という点で同じような要素があった。また、障害者を介護する人の限界なども描かれていて、宮沢りえ主演の「月」にも近いものを感じた。
無戸籍で生きる市子の生きづらさを長谷川が知っていく展開。これまでどんな思いで生きてきたのか、雨に打たれて叫ぶ市子。スクリーン全体を重苦しさが覆う。
ラストシーンの意味は?
涙や汗の描写💦が印象的だった。
*****
06.03.10 アマプラで再鑑賞。
やっぱり重いなぁ。
花火が好きな理由。みんな上を見ているから。
無戸籍問題に殺人が絡むなりすましと、自殺志願者絡みのなりすまし。死者は4人。もう、やばいって!
それでも、どんなことをしてでも生きぬこうする市子の姿に、恐ろしさと逞しさと希望を感じた。
保険証のなりすましも社会問題の一つ。それで、強引にマイナンバーカードが保険証と紐づけられた経緯はあるけど😝