山崎監督の「ゴジラ-1.0」がマイナスカラー版を上映したのに合わせて、庵野監督の「シン・ゴジラ」のモノクロ版"オルソ"が特別上映され、早速アマプラにアップされていた。これは、観るしかない！
ちなみに"オルソ"とは、モノクロフィルムの一種である"オルソクロマチックフィルム"の略。モノクロフィルムで主に流通しているものよりも重い質感の映像が撮影できるらしい。この質感を目指したためタイトルにも取り入れた、とのこと。
「シン・ゴジラ」のモノクロとカラーのどちらが良いか評価は難しい。色の情報が少ない分、物語や台詞に集中できた気がした。カラー版を観ているということもある。ただ、時代の違いか「ゴジラ-1.0」ほどの親和性は感じなかった。
物語の面白さについては、個人的にこちら「シン・ゴジラ」が好み。オタク向けというか大人向けというか、政府サイドのゴタゴタを皮肉たっぷりに描いている点が秀逸。ゴジラの第4形態までの変化も今までにない発想。ラストシーンは第5形態とも言われており、あの人型がゴジラにまとわりつく様な意味深な映像に再び興味が湧いた次第。あらためて庵野監督の凄さを感じた作品だった。
