全編ワンカット……ということで誰かが場所を移動するたびに視点人物がどんどん切り替わっていき、段々移動時間がロード時間に思えてくる。今HDD搭載のPCで重めのゲームを起動したらこれぐらい読み込みに時間を取られそう。
各キャラクターの説明もないままどんどん新キャラが投入され、大体皆移動しかしないので良くも悪くも落ち着く暇がない。
恐らくカット割りをごまかすため、1から10まで移動。誰かが移動するシーンの後は何が来ると思う？そう、誰かが移動するシーン。その後は誰かが移動するシーンがあって、ようやく誰かが移動するシーンに変わる。
そこまでリアルタイム性が重要な物語でもないのに起こることは少しの会話と移動ばかりで、どうしてこの人達は落ち着いてくれないのだろう……。
実は美容師のコンテストとか殺人事件の犯人とかも重要じゃなくて、ギャスパー・ノエの『ルクス・エテルナ 永遠の光』的な混沌を楽しむタイプの映画だったりする。観客を小ばかにする感じも似てるし、エンディングではっきりするけど作風は真面目とは程遠い。
異性愛者と同じくらいゲイが出てくるのも良い感じ。総じて良い感じです（語彙力はモスカへの愛に飲み込まれた）。
