田舎でバンドの成功を夢見る馬のテルマがユニコーンに扮して資本主義に染まりかける映画。
『SING/シング』と同じく、動物が人間のように動いたり喋ったりするのが微妙に違和感。子ども向けにしては露骨だったり下品なネタもあって全然笑えない。音楽業界での蹴落とし合いとか、少なくともこの映画では見たくない。
"吐き戻しが来っぞ"は普通に良い曲なのでSpotifyとかで配信してくれないかな。
初志貫徹やありのままの姿でいることが善きこと、というのも全然賛同できなくて、そもそも芸能界って虚構を売って資本を集める構造になっているから"吐き戻しが来っぞ"のままで問題ないと思う。売れないのにバンドを続けてもしょうがないところは正直あるし、ユニコーンのテルマで有名になった後に初心に帰るのなら、結局虚構は必要な下地だったのでは……。
色々な曲が披露されることもあり、ポップスが好きならそこそこ楽しめるそこそこの映画。