みちゃまる

プリシラのみちゃまるのネタバレレビュー・内容・結末

プリシラ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

何不自由ないはずの暮らしが、1番不自由とは皮肉なもの。いくら綺麗な服を着て化粧をして着飾っても、自分の本心は隠せない。2人はまるで光源氏と若紫みたいだと思う。千年前と違うところは、自分の生き方を自分で決めても良いということだ。
幼かった彼女にとっては、エルヴィスが世界の全てであったし、ただ守られるだけの存在だった。しかし子どもが生まれ、守るべきものが出来たことや、エルヴィスのモラハラなどもあり、閉塞感に耐えられなくなっていく。そしてプリシラは自分の殻を破り、彼の好みに合わせることを止めた。柄のある服を身にまとい、黒髪をやめ、好きな空手に打ち込む姿は清々しい。
ファッションや音楽も魅力的な作品。
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