さのきち

プリシラのさのきちのレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
3.7
ソフィアコッポラの描きたいことはヴァージンスーサイズ・ロストイントランスレーション・マリーアントワネットと一貫していて、子供とも大人とも言えない曖昧な女性が隔絶された環境下での孤独感とそこからの脱却がテーマなんだと思うけど、今回も同様で、個人的には悲劇的な最後を迎えてしまったヴァージンスーサイズのアナザーストリーかなと感じた。

軍人である父親の駐在に帯同して異国の西ドイツという慣れない環境で退屈感の抱いてたプリシラ。ひょんなことから知り合ったエルヴィスと恋に落ちるものの、エルヴィスは帰国してまた孤独を感じる。そこから逃げ出すために追いかけてエルヴィスのところに向かうもそこでも孤独を感じる。

プリシラが少女から女性時代はエルヴィスのアクセサリーだったが、母になり自立していく様子を繊細に描くソフィアコッポラの手腕は流石。あと細かい舞台装着や小道具の使い方もソフィア節炸裂。シャネルにヴァレンティノ全面協力と流石ソフィア。

ただやっぱりヴァージンスーサイズとかロストイントランスレーションは越えられないんだよな....個人的に。

やっぱジェイコブエロルディは色男すぎるな。シャラメとの二大巨頭では?
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