さー

ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌のさーのレビュー・感想・評価

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「RENT」や「ムーラン・ルージュ」に多大な影響を与えたオペラ「ラ・ボエーム」!

↑この程度の認識で本作を見に行って、度肝を抜かれて椅子から転げ落ちたのは他でもない私です。

これは、ガチ中のガチ。マジのオペラのあれやから、このヘドウィグみたいなポスターに引き寄せられる前に、一度立ち止まって己のオペラ耐性を見直すべきだった…

出演者の歌がうますぎて笑う第1幕を経て、つよつよキャラ・ムゼッタ登場で持ち直す第2幕。そんな近くで歌ってたら聞こえちゃうよグランプリの第3幕…と、耐性のない私はひたすら圧倒され続け、一周まわって無だったのですが、そんな私でも第4幕では「なぜラ・ボエームが時代を超えて愛されるのか」の片鱗をうかがい知ることができました。

結核、エイズ、そしてコロナ…貧困と差別の中で夢を追う若者たちを容赦なく襲ってきた病。明日が見えないからこそ今をがむしゃらに生きる彼らの姿は、いつの時代も、日々を漫然と生きる人々の心にメスを入れる。
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