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貴公子のowlマンのネタバレレビュー・内容・結末

貴公子(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

フィリピン、地下格闘技で病気の為にお金を稼ぐ“マルコ”の下に、探していた父の使いが現れ、韓国へ向かう...それは遺産を巡る戦いへの旅だった...

OP初っ端から誘拐犯ピント外で、謎の男“貴公子”の狂気が垣間見れて...あっ...良さげ✨から入りました。

貴公子役のキム・ソンホさんが、
綺麗かつ不気味さが増々で良かったですね!貼り付けたような“笑顔”に振る舞いは“高貴”、しかし容赦無い感じは“獣”の如く。

韓国ノアール独特な、
シリアスで暗めな雰囲気を“貴公子”の笑顔や狂気な灯が照らしていて、どんどん“貴公子”に魅了されていきました。

実は“貴公子”に護衛・死守を依頼したのは実はお父さんで、マルコを継がせる為に、最終的にお兄さんの“心臓”を移植させるのかな?と私の予想しながら観ていたら見事に外していきましたねぇ...

“貴公子”の正体に少し人間味を見ることができて、よりキャラクター含めて好きになりました...どことなく『華麗なるギャッツビー』のように、元の自分を捨て“理想な自分”として生きているのかな?と“貴公子”の過去に興味津々になりました!続編もあるので少しでも紐解いてくれたら嬉しいかも!


正直もっと二転三転あると思いきや、
1回転半ひねりくらいに落ち着いてしまった気持ちです...でもこの終わりが一番ハッピーエンドだと思いました。

途中まで色々な“プロ”が絡みあって“青年”争奪戦争が繰り広げられるのかなとワクワクしちゃった。“貴公子”の次は“令嬢”や“王子”が登場したら...なんか伊坂幸太郎さんの“殺し屋”シリーズっぽくなっちゃうな...

相続の少女に少しガツンとあって欲しかったと思う私は性格が悪いのだろうな💦...
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