イワシ

差し出がましいのですがのイワシのレビュー・感想・評価

差し出がましいのですが(2021年製作の映画)
3.5
特定のフレーズを繰り返すのはラリー・ユストがメルヴィルの小説を映像化した『Bartleby』を連想する。確固たる拒絶の意志を口にする書記と異なり、ファウスト・ルッソ・アレシの提言は周囲への影響力を持ち得ないが、だからこそ最後の行動が光る。帽子の落下の終幕のキレ。

颯爽とカフェから去る若い女から急足で通りを行くハイヒールの女の足を映したローアングルへの繋ぎが非常に良かった。
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