矢吹

さよなら ほやマンの矢吹のレビュー・感想・評価

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)
4.2
年末なので、全部忘れるために、
メモ「多重魂」「撥体」8

どうせ刺さる程度でしょ。
刺さる程度の言葉なんかじゃ届かない場所まで、抱きしめ、抱き合い。抱き合わせ。
すごすぎる。

序盤の、モロハの演技は仕方ないかと言う思いとか、YouTuberを始めるノリの軽さ、田舎という場所のあるあるコメディみたいなフリ。
くだらないと思わせられる。
バカな兄貴。
岬の兄弟だよ。

無音も、ふらつくカメラも、絵に入っていくのも、声だけになるのもな。熱を帯びる。

あまちゃんであり、しっかりと震災の話。
SNSと優しさの話。もう一度、ちゃんと振り返って、また何度も考えようってこと。
人のためにすることって、なんなのか。
自分の選択について、問いかけられるわけです。

本気で、殴っちゃう人ですし。
その辺の救いようのなさもええねん。
ここに生まれてよかった?
ばあちゃんも悩みながら生きてんだ。

理屈じゃねえこと。に対する、愛情。
モロハが人の詞を歌ってる感じがしたほど。

強い人は、居場所になるかしてあげて。って。
この作品はね、ちゃんと世の中を恨みたい、恨み続けたい人には、オススメできないかもですね。この映画には、心を優しくされすぎる。

シンほやマン。継承。

海に飛び込む、全裸。
覚悟の確認。自分の理由になるのなら。
自然に飲み込まれて、小ささを知る作業でも、
自分の足以外で進むことは困難だから。
そのために、するのであれば。
そこにだけ、意味がある。

震災、津波。海、でっけえ。
強制するべき思いなんてありませんよ。
それぞれとして。その上でなのか。

なんのための、足並み揃えて?
想像力の暴力性。
2人の関係は、よそからどう見えるのか。
勝手に共感して、決めつけてんじゃねえよ。

憧れの場所へ。出ることの恐怖。
守ってきたものは、自分のものでさえなかった。
自分のものってなんだ。
ホヤみたいに、
脳みそが無くなる前に、動け。

炎上の流れも、現代ならではのエッセンスで、余計な世界でもあり、10万人突破おめでとうのパーティも、狭苦しく感じてしまう、島興し。父ちゃんが残したもの。
ミハルはいなくなったのも、バランスが良い。
海に、周りにたくさんいたんだ。
海のものを食べないと言う選択。
バカ正直。知らないフリ。優しさ。
知らない方が良かったこと。

どこか終わってるからさ、人と関わりたいと思えた。家族欲しけりゃやるよ。シカトかよ、電波。

誰のため、お前のため、島のため。
人間は自由の刑に処されている。
誰かのためって言って、自分の責任から逃げてるんじゃねえの。
自分で選べ、選んでるんだよ。
私のやりたいことだから。
お前の痛みはお前だけのもんじゃねえ
死んだ人も、いなくなった人も、もう関係ねえの?私の人生は失敗だった。俺はここに生まれたくて生まれたわけじゃねえ。俺のせいで、2人は死んだ。ずっと、にいちゃんのために我慢してきた。お前が生まれてからずっと。
それぞれの、心がぶつかり合う。
場所が変わるんじゃねえ。
変わるのは、自分の心。

羨ましくて、ずるいって思って、反対した。
残してしまった人と人。

とにかく、思っちゃいけねえ感情なんて存在しない。
殺しちゃダメだ。
矢吹

矢吹