のら

パッチギ!ののらのレビュー・感想・評価

パッチギ!(2004年製作の映画)
3.5
中盤までの繰り返される暴力シーンに対して、それぞれの学校が勝ったり負けたりを繰り返すのでどちらにも肩入れできず今ひとつ乗り切れなかった。しかし、葬式から主人公が帰されるあたりから、それまで散りばめられていた断片が一気に結集して爆発する感覚があってぐっと来た。病院行きのバスが決闘へと向かう車に追い越されるシーンはベタだけど良い。
1つ1つ解体していくとスタンダードな話かもしれないが、イムジン河1曲でそれらを通そうというところに意思と音楽の力を感じた。というか音楽加藤和彦はそりゃ良いでしょ。
概ね愛暴力セックス。ギターを教えてる頃のオダギリジョーが異常にかっこ良かった。そして終盤ヒッピーみたいになってて胡散臭かった。それもまたよし。
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