TakaCine

ザ・クリエイター/創造者のTakaCineのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.8
【AIは人間の脅威なのか?】
何年かしたら、「GoogleがつくったAIロボット🤖」という時代が来るのかしら😁?

とにかく『ローグ・ワン』(2016)のギャレス監督が作ったオリジナルSF大作ですから、自ずと期待値が上がってしまいます⤴️

予告編でも分かる独自の映像世界に惹かれて、公開初日に観に行きました☺️🎞

思ったより空席が目立ってたかも😰💦

《やっぱり映像が良き🙆‍♂️》
IMAXスクリーンに広がるSF映像世界が楽しくって、『DUNE』(2021)でも感じた映画らしい「面白いルック」を久しぶりに堪能できて眼福🤩✨

ただ映画に出てくる未来のAIロボットや道具が、1980~1990年代のソニーや任天堂のデザインを踏襲して、目新しさよりも懐かしさに溢れていて、監督の好み炸裂で同世代としては凄く嬉しかったです😂(昔、ソニーのCDウォークマン持ってた僕からしたら)

そしてアジア圏、特に日本びいきが強烈すぎて、映画そこかしこに、日本語の台詞、漢字やカナ表記、日本のテレビや映画などが出てきます🇯🇵

急に宇津井健さんの特撮映画が出てきた時は、「なぜ知ってるの?」と狼狽えてしまいました😅

日本のロケーションもバッチリ出てきましたね🏙️

映画全体のルックは、明らかに『地獄の黙示録』(1979)、『ブレードランナー』(1982)、『ショート・サーキット』(1986)そして『AKIRA』(1988)など、数々のSF名作を参考にして、どこかレトロで独特な映像世界をデザインしているようでした。

エンドロールで、英語と日本語が表記されていたのは、ちょっと感動ものでしたね😂(日本、大好きなのね💕)

監督のSF映画好き、日本好きな面がしっかり出てました🙆‍♂️

《人間 対 AIの戦い》
『ターミネーター』(1984)に代表される「人間 対 AIの戦い」をベースに、「成長し感情を持つAIロボット=アルフィー」と「心を動かされAIを守る存在になる退役軍人=ジョシュア」の交流を通して、人間らしさや異文化への理解や共存を描いているところは、非常にシンパシーを感じました😂🤝

アメリカを完全なる悪者として、AI撲滅を目指す排他主義や武力行使で表現し、戦争の愚かさや悲しみを「グラウンド・ゼロ」で表現していて言葉に詰まりました😭💥🧨⚔️

AIが感情豊かで互いを慈しみ愛し助け合い、人間が自己中で野蛮で残酷で愚か…

今、AIの便利さ(ChatGPTなど)と脅威(ハリウッドのストライキなど)が叫ばれつつありますが、「人間が互いに殺し合い破滅しないためには、互いに対立し排斥しないためには、どう成長すべきか?」を見据えている物語に感じました。

AIが人間の脅威になるのか?
AIが人間の友達になるのか?

未来は、どんな世界になるのでしょう?

僕は、ドラえもんと友達になりたいですね😉

演者では、ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)の好演が『レオン』(1994)の二人みたいで微笑ましく泣いてしまいました😭

そして我らが渡辺謙さんの唯一無二の存在感が光り輝いていて、現代の三船敏郎さん的なポジションに思えました👏

ロボットでは突進ロボット「G13」が、妙に忠誠心があって切ない気持ちになりました😭(最優秀ロボット賞を贈りたい!)

《映像と物語のアンバランスさ》
監督がVFX畑出身で自らが編集加工できるので、映像の作り込みが半端なく素晴らしく、一見の価値ありです🙆‍♂️(IMAX鑑賞推奨)

ただ物語では「理解や共存」メッセージは好きでしたが、先行きが読める"どこかで見た演出、映像、展開"のお陰で、思ったよりも感動が小さかった😢💦

後半はアルフィーちゃんが大活躍だけど、いきなりであんなに上手く出来るの?って思っちゃって…😅

物語はもうちょっと加工して頂きたかったですね。。

パンフレットが、非常に情報量が多くて読み応えありました!
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