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夜の外側 イタリアを震撼させた55日間/夜のロケーションのparaのレビュー・感想・評価

4.8
時代の十字架を背負ったアルド・モーロ。
ifとfact
真実いや真相は闇の中

赤い旅団によるモーロ事件をifの世界線も入れて描く。
今からちょうど45年前。
政敵が関与したとも言われる政治の闇の世界をそれぞれの立場の視点から追う6話構成で描く。
330分、腰はやられましたが一瞬たりとダレることなく見応え十分な重厚感あふれる力作。
当時の映像も使用されますが、テロップで自由に再構築したとあり。

茶番の国葬にマフィア映画ばりの政治ドラマ。
ごく一部の者による狂信的な革命思想は当時の熱を知らない者からすると革命家が成し遂げたものって社会の混乱?と醒めた目で見てしまう。

イタリア映画祭のツイートによれば、
時代は冷戦下。そんな中で共産党と手を組もうとすることは国内外からの反発を呼んだと。
国際関係も背景にあったであろう。

ヴェルディの怒りの日が強烈。

マルコ・ベロッキオ巨匠。
イタリア映画祭 
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