鮎

哀れなるものたちの鮎のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

美術的に面白い作品。
絵本の中のような色彩と世界観。
色鮮やかさが印象的。
モノクロとの対比がまた良い。

内容も興味深い。
エマストーンの演技に大拍手。
身体は成人女性だが
明らかに身体の使い方が赤子。
感情の表し方も子どもそのまま。
序盤の描写、
欲に忠実な獣のように見えるが
道徳や倫理などを学習する前の
人間のありのままと捉えれば
納得がいく。

搾取する者、利用する者、支配する者、
そんな人間ばかりの中で
唯一、マックスの愛情深さと
懐の深さが刺さる。
マックスは道徳の象徴?
ゴッドもまた、
搾取され利用され支配されていた側。

それぞれの人物に
なにかしらの象徴が
当てはめられてるようにも感じた。

肝が座った貴婦人とても好き。
鮎