祝い事

哀れなるものたちの祝い事のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも考えさせられる映画
ラストのオチのチープさがこれは作品なんだなと思わせてくれて安心すらした。

解剖学という世の中の倫理観に反する行為を実験として絶えず行う学問。
そこに精通した教授だからこその、倫理観という納得感のない考えに縛られない、真の愛を感じた。
世界の何事も実験的に捉えるベラの思考が、回数を重ね新たな知見を得ていくごとに、どんどん研ぎ澄まされていき、人間の本能的な性欲や支配欲などを超えた、獣には得られない暖かい感情を獲得していく姿とその感情に、今の世界でも生き抜く力強さと美しさを感じた。

着てる服とか空の色とかの構図がおしゃれすぎて最高だったり、演技も素晴らしすぎたりでどこまでも好きになれそうな映画。
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