RereYo

哀れなるものたちのRereYoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
『身体は大人だけど、頭脳は子ども』名探偵コナンの逆??でコナンより大変💦

ファンタジー的なイメージで軽い気持ちで観たのに…
冒頭は結構グロ目のシーンも多くて引くほど、
そして、赤ちゃんとはいえ主人公のベラの性格?凶暴性と卑劣さにも始め引いてしまった…

でも、この辺は後で親が分かって何となくシックリ来たり、そこがあっての成長していく心と反発していく心が鮮やかになるのかもと

白黒とカラーの表現や服装も街中など、現世界ではないと分かるけど、全く別世界でもない感覚が絶妙だった
ちょっと、シザーハンズを初めて観たときの感覚的な…

いつの間にか誰かから見た社会的常識の中で生きている。それは集団生活では必要だけど、
ところどころおかしい事が見え隠れしているのにそれさえ常識に入れ替えられている
急速に成長していくベラはその事に気づいていく
ベラのあどけない疑問のセリフはズバズバ刺さってくる

無知で冷酷で自分の感情を抑えられない所から、色んな人との出会いで学び考える楽しさを知り、
自分の中での正義や常識を確立させていく
彼女の急激な成長の中に自分の人生を見返す気持ちだった

エマ・ストーンのファンにならざる終えない作品
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