ぴょんちゃん

哀れなるものたちのぴょんちゃんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
とてつもない怪作。
この世界観に終始圧倒されっぱなし。

女フランケンシュタインの成長譚とも言えるけど、エマストーンのそれこそ身体を張った振り切った演技が凄い。
アカデミー賞女優がそこまでやるかと、その役者魂が圧巻。
ラストの笑顔に深い感銘を受けた。

哀れなる男どもの支配をかるく吹っ飛ばし、逞しく生きて行く強さに拍手を送りたくなる。

何とも奇妙な音楽も画面にマッチ。
目まぐるしく変わる衣装も楽しませてくれる。
色彩を抑えたり、カラーにしたり魚眼レンズを使ったりと撮影もお見事!
都市の風景、客船の内装、娼館、美術も実に見応えがあった。
ブラックコメディーに満ち溢れた142分でした。
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