ミーハー女子大生

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

3.5
【あらすじ】
汐見夏衛の小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を実写化したファンタジーロマンス。
現代から1945年にタイムスリップした女子高生が、特攻隊員の青年と恋に落ちる。
女子高生の百合(福原遥)は、学校や親に対して不満を募らせるなど、全てにいら立ちを募らせる日々を送っていた。
ある日、百合は母親とけんかをして家を飛び出し、ふと目を覚ますと1945年の戦時下の日本にタイムスリップしていた。
混乱する百合だったが、偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、彼の真面目で優しい人柄に惹かれていく。
しかし、彰は特攻隊員として戦場に飛び立つ運命にあった。

【感想】
感じ方は人それぞれですが、花は洋花カサブランカ。
ありえない箇所がポツポツ。
親を失った子どもの演技力はすばらしいですが、健康的な顔と手。
戦争中にふくよかな鶴さん。
爆撃されても、次のシーンではどこも損傷なし。
飛行場に駆けつける自転車のホイールやハンドルが磨かれたようにピカピカ。
何故かいつもどんな時も、彰さんが百合さんのピンチに登場。
数えきれないくらいの疑問になる箇所。
監督さんは、気にならなかったのでしょうか。
今まで初めて戦争映画でグッと気持ちが全く入らなかった映画でした。
それぞれの感じかただとは思います。

なぜ高校生の女の子が、タイムスリップしたのか、を描けていたらもう少し納得する内容だったとは思います。
ただ、彰が特攻に行く前日、百合の行かないで、というセリフ。
グッときます。
彰は、行く覚悟で、隊に入っている。
それをわかっている百合は、大きな声で泣けない。
我慢、我慢の2人の想い。
戦争中、どれだけの人がこんな我慢を強いられたのか。
そう思うと心が震えてたまりませんでした。
戦争を経験した方々がいて、今の日本がある。
戦死した数えきれない方々がいて、私たちは今生きている。
敬愛の想いと今を大切生きることを決して忘れてはいけないと、思いました。

ストーリー 3
演出 4
音楽 3
印象 3
独創性 4
関心度 4
総合 3.5

51/2023