ヤバい映画。
フライヤーとか事前の宣伝上映とかから
想像する内容の映画じゃない。
サスペンスとか少しホラーとか
そういう映画じゃない。
731部隊とか
生体実験とか
老人福祉施設の入居者殺人とか
事件の揉み消し、捏造とか
重たい内容が
これでもかと組み込まれている。
さらに
内容の衝撃もそうだけど、
人とはこんなにも容易く
染まり洗脳され慣れていくのだということを見せつけられる。
そんなことを見せつけられている時
私の心臓辺りがどんどん重く痛くなってきて
その異変に、驚きと恐ろしさが湧き上がった。
頭ではそれほどの衝撃を受けていないと思っているのに
体が反応していたのだと治ってから感じた。
人は置かれた環境の影響をもろに受ける。一般的に見れば極めて非人道的なことであっても、どう考えてもおかしいことも、
自分が存命するため、
口実を作ったり正当化したりして受け入れ馴染む。
そこに保身が加われば尚更だ。
頭は簡単に騙せる。
思考は何とでもなる。
私が上映中に頭ではさほど衝撃を受けてないと思っていたのに
体がアラームのように反応したことも
頭は簡単に騙せるということだ。
ただ
体はそう簡単にはいかないが
それでも
そんな環境下に居続けることで
体も心も狂っていくのだと思った。
恐ろしい映画だった。
人は脆い。