傑作SF映画『第9地区』を作ったニール・ブロンカンプ監督がゲーマーからレーシングドライバーに転身したヤン・マーデンボロー（アーチー・マデクウィ）を題材にして作ったレース映画です。
めっちゃ薄口の映画です。テーマは「夢はかなう」ですかね。ストーリーも単調。ゲームに理解のない親。GTアカデミーに参加して頭角を現す。金持ち坊やのズルいライバル。スネ夫的な感じ。さしずめチーム日産がドラえもんか。しずかちゃんも登場します。そんなのび太君も順調に見えたが挫折を経験。テンプレそのまんまです。実話に基づいているとはいえ、もう少し工夫してほしいものです。
キャラクター造形もペラッペラです。主人公のヤン・マーデンボローの特徴はケニーGとエンヤが好き。それだけ。メカニックでありコーチのジャック・ソルター（デヴィッド・ハーバー）の特徴はキツい言い方。過去に傷があるけど、それもサラッとしてる。
レースシーンは迫力があるものの、予定調和的であるのも否めない。時間つぶしにはいいかもしれないけど、わざわざ観る必要もなかったなと。
