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四月になれば彼女はのtokoのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

愛を終わらせない方法

静かに始まった愛
愛に対して、何処か冷めた藤代
婚約者の弥生に対しても優しさは感じるけど、弥生は不安を感じてしまう。

突然消えた婚約者。
藤代の曖昧な態度に少しイラッとしました。

若さゆえの実らなかった愛。
そのトラウマが藤代を愛に対して期待を持てなくしてしまったのか…

藤代自体、あの頃の情熱を忘れていたのに、弥生は気付いたのですね。
愛しているから愛を終わらせたく無い…終わりを迎える前に消えたのかもしれない。

後半の10年前の藤代を知る事により、感情を抑え生きて来た意味が少しずつ理解出来て来ました。
愛に対しての熱い感情を封印したかの様な藤代に対して、元カノの春は藤代との約束を忘れてはいなかった…

そんな春の手紙にも感情を表さなかった藤代が、弥生を追う中で自分の中の本当の愛を確認していくのです。

原作もあらすじも知らずに見たので後半の解き明かされるストーリーに驚きました。

三人のそれぞれの愛。
本当の愛に気が付いて良かったね。
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