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タイタニックのまるまるまるのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
3.8
2.5回目の鑑賞。なぜ2.5回目かというと、公開当時の1997年の年末から翌年にかけての自分は、まさに二刀流のスタイルで仕事しており、今とは比べ物にならない忙しさだった。よって劇場でこの映画を観ることは出来なかった。なので、98年の11月に自宅のリビングでVHS化されたこの映画を初めて観た。しかも発売日当日に。その当時の交際相手がディカプリオの熱狂的なファンだったのだ。その日は何日か徹夜が続いた仕事を終え、昼前くらいに帰宅した。すると彼女が、「これから渋谷のツタヤに予約した『タイタニック』を取りに行ってくるから、今夜はみんな集まってタイタニックナイトやるよ!」とお疲れ様の一言もなくテンションマックス。誰々ちゃんと誰々ちゃんと、、、。「いやあーもう寝てないからオレは無理」とベッドに入った。気を失うように寝続けていると、真っ暗な寝室に壮大な音楽とパニック感が大音量で聞こえてくる。楽しそうな女子たちの声と共に。時計を見ると22時は過ぎていたと思う。空腹もありリビングにて自分も観るはめに。ちょうど氷山に衝突した直後だった。観終わって、次の日に彼女ともう一度頭から観直した。そして今回。この当時の合成技術を今観ても、やっぱりよく撮ってる!凄いと思った。そして映像ばかりではなく、細かなところは気になるものの、セリフや構成、ストーリーがやっぱりよく出来ている。(恐らく幾つかは、史実をまげた大袈裟な展開や設定があることとは思うが)そしてこの瞬間のディカプリオの輝きが半端ない。それからよくもまあこんな予算出たなあという。様々な奇跡がこの瞬間にハマって出来上がった珠玉のラブロマンスだったのだろう。悲劇の史実と当時の世情を背景に、決して叶うことない愛を命をかけて貫いた恋人たち。前観た時よりもグッときた。でもきっと、これだけ予算使って、寸分たりとも妥協したら出来上がらなかったであろうクオリティーで作り上げたことを思うと、製作陣、スタッフやキャストの中でジェームスキャメロンの顔だけは二度見たくないって思っている人も絶対いるだろなー🤣そして特筆すべきは、前回この映画を見た後に、リアルタイムで米同時多発テロや東日本大地震を見せられ、体感したことは、映画内で描き出される映像への僕自身の捉え方をとても大きく変えたということだ。それははっきりとしっかりと110年前に史上最大の豪華客船の沈没事故が多くの犠牲者を出す大惨事として確かにあったことをこの胸に耳に目に焼きつける。
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