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雨降って、ジ・エンド。のsymaxのレビュー・感想・評価

雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)
3.8
"私が化粧を落とした姿は、絶対に見ないで下さいね…"

派遣社員としてバイトをしながら、カメラマンを目指す日和…雨に打たれ、廃墟と化した喫茶店で出会ったモンスター…偶然撮影したそのピエロの写真がSNSでバズったのだ…

バズったことをチャンスとそのピエロを探し出し、撮影する事に…

近所では"ペニーワイズ''とまことしやかに呼ばれる謎の中年男・雨森は、風船に50円玉をくっつけて幸せを配っているというのだ…

日和は、雨森を撮影する日々の中で自然体でいられる居心地の良さを感じ、利用するだけのつもりだった雨森に特別な感情を抱く…

が…雨森の突然の告白で日和は混乱する…

"私は世界の時限爆弾だということです…"

映像ユニット"群青いろ"が古川琴音を主役に迎え作成した作品なのですが、テンポ良くセリフが飛び交い、ついつい吹き出してしまう面白さを持ちながら、そのテーマは案外重く、コメディタッチでありながら、全体的なイメージはダーク…考えていた以上に優秀な作品でした。

私的には、"ポレポレ東中野"初上陸…ドキュメンタリー的な作品の上映が多い映画館だけに、中々足が向かなかったのですが、一階にカフェが併設されていたりと趣のある映画館でした。

マニアックな作品であるにも関わらず、お客さん多いなぁ、と思っていたら、上映前に監督と主演の二人の舞台挨拶付きではないか…なんとラッキー…

先日、"みなに幸あれ"を鑑賞したばかりで、再びの古川琴音…生で見ると…可愛い、顔小さい…

本作は5年前に撮影され、ほぼほぼ彼女のデビュー作なのだそうですが、デビューであの演技力は素晴らしい…おぢさん、ファンになってしまいました…
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