このレビューはネタバレを含みます
登場人物ほぼ全員がずっと無表情やから、たまに繰り出されるシュールギャグが面白くてクセになる😆カラオケバーのやり取りとか、笑ったなー。
そんなそこはかとないユーモアとは裏腹に、ロシアとウクライナの戦況を伝えるラジオ放送が繰り返し流れることで、現実社会のやり切れなさや無力感が知らず知らずのうちに見る側にも蓄積されていって、すれ違い続きのアンサとホラッパの焦燥感やイライラ感ともリンクしていくところが上手いと思いました。
最小限のセリフしかなく淡々とストーリーが進む中、効果的に挟み込まれる音楽演出が秀逸で、登場人物の心情を表現していたり、場面転換のメリハリになっていました。
お互いの名前すら知らない時間も多かった2人でしたが、最後はホラッパがアンサの飼い犬の名前を聞き出すことが出来た時点で、2人の関係性がまた1歩進んだなと思わせる、爽やかなラストでした😊