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落下の解剖学のNoiseのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.1
客観的に真実を追い求めても真実なんてその人の中で如何様にも変えることができるし変化していくもの、つまり真実は、一つじゃないし結局当の本人しか知り得ないのかもしれない。

雪深い人里離れた山荘、盲目で11才の少年ダニエルが犬と散歩から帰ってくると父親が家の外で頭から血を流して倒れているのを発見する。異変に気付き家の中から出てくる母親でベストセラー作家のサンドラ、だが父親はすでに息絶えていた。
当初は、3階から転落した事故死と思われていたが、頭に殴られたような痕や不審な点が多数見つかったことからサンドラに殺人容疑がかかり裁判で仲睦まじい夫婦間の真実(ズレ)が次から次へ露わになっていく。
果たして事故なのか殺人なのか?
真実は、本当なのか?それとも.....

一応ミステリーなのですが、思い描いていたミステリーとは、だいぶ毛色が違い、ほぼ法廷劇で事件の解決よりも夫婦間の一筋縄ではいかないすれ違いに焦点が当てられています。

観始めてすぐにストーリー上必然的な音楽の使い方に素晴らしいと思いましたが、同時に最後まで淡々とした会話とこの音楽の使い方なのか?っとかなり不安にもなりました😓
まぁ、結果的にずっとこのままだったのですが結構集中して観ることができたので152分もある映画が体感的に、もっと短く感じました。

俳優陣の演技は、みんな素晴らしくパルムドールも納得の重圧感ある演技で、中でもスヌープを演じた犬、ボーダーコリー メッシくんの演技が見事で是非ともメッシくんに何か賞を、っと思ったら既にパルムドッグ賞を受賞しておりましたか👏
凄いね👍
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