健一

ポトフ 美食家と料理人の健一のレビュー・感想・評価

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)
2.5
み〜どり〜の中を 走り抜けてく真っ赤な
ポトフ。 😅🎵




食べた事あります? ポトフ。
日本ではあまり馴染みが無いですよね!
9年位前に都内のホテルに勤めていて そこの調理場のおばちゃんが まかない としてよくポトフを作ってくれて何度も食べてました。
もう、めちゃくちゃ美味しかった。🤭

いきなり関係ない話ですいません。🙇‍♂️

「夏至」や「ノルウェイの森」などで知られるフランス育ちのベトナム人監督トラン・アン・ユン監督の最新作。
本作で今年のカンヌ国際映画祭にて最優秀監督賞を受賞!
おめでとう御座います。🎉

主演にフランス映画界の女王ジュリエット・ビノシュを迎え 美食家の男性と料理人の女性との『大人の色恋』と『究極の競作料理』をドキュメンタリーかと錯覚させるような いかにもアン・ユン監督らしい演出が光る極上のフルコースが堪能できる一風変わった作品。

ジュリエット・ビノシュは河瀬直美監督の「Vision」や是枝裕和監督の「真実」に出演したり、またリメイク作だが「GODZILLA/ゴジラ」や「ゴースト・イン・ザ・シェル」に出演したり・・・
また台湾🇹🇼のホウ・シャオシェンやイラン🇮🇷のキアロスタミの作品にも出ている。
そして今回トラン・アン・ユン。
アジア系の監督と馬が合うのかな? 🤔


さて本作。 その前に・・・
トラン・アン・ユン監督の作品はとても眠気を誘う作品です。😅
午前中に劇場で鑑賞しようと考えていらっしゃる方は 前日十分に睡眠を取ってからお出掛けください。🥱

冒頭、無音の中ずーーーーーーっと料理を作ってる。
このロングシーンに飽きてしまったら きっと本作は最後まで乗れないでしょう。
見入ってしまった人はきっと劇中で紹介される絶品料理の数々、二人の馴れ初め、極上のワインに魅了されることでしょう。

アン・ユン監督は俳優達本人に実際に調理をさせ その工程を見事に再現させる。
その極上料理の連続に息を呑む。

ふたりの料理が完成すると同時にふたりの愛も成熟し のちに実っていくという『食と人生の密接なつながり』というものを濃厚に描いているのはさすがのアン・ユン監督。

しかし・・・


ちょいと136分の尺は少々長過ぎたかな?
100分くらいで十分な内容。😅
ジュリエット・ビノシュ、ブノワ・マジメルの2代スター共演でかなり持っている作品。
知らない無名の俳優さんだったら もしかしたら飽きていたかも?

『料理は愛情!』。
昔よくTVCMで料理家の人が言っていました。
本作見た後、改めてその言葉に『なるほど!』と思わずうなずいてしまう作品。


ちなみに・・・


ラストで『イエン・ケーに捧げる』とあるが、これはトラン・アン・ユン監督の代表作「青いパパイヤの香り」に出演し のちにアン・ユン監督の妻となったベトナム人女優のトラン・ヌー・イエン・ケーのこと。


2023年 12月21日 10:45〜
Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下 9F
💺187席
客入り 40人くらい。

1年前に閉館した渋谷TOEIの跡地に7月にオープンした新しいミニシアター。
長期休館している本家Bunkamuraル・シネマの後釜として。
座席の間隔がとても広くなって移動しやすくなりました。😁
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