sonozy

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のsonozyのレビュー・感想・評価

3.5
1950年代、ローマ教皇領をピウス9世が支配していた時代。
ボローニャで暮らすユダヤ人一家の6歳の少年エドガルド・モルターラが、赤ちゃんの頃、クリスチャンの洗礼を受けたとして、異端審問官により両親の元から強制的に連れ去られ、教皇庁の所管する “求道者の家” に移しクリスチャンとして育てられたという実話の書籍をベースとした作品。

原作に魅了されたスティーヴン・スピルバーグが映像化に向けて動いていたものの諸事情で実現せず、イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオの手で映画化されたとのこと。

ユダヤ教/旧約聖書を拠り所としてきたモルターラ一家の8人いる子供の6番目の可愛いエドカルドが、一家の身に覚えのない理由で(真相はのちに分かる)、突然離れ離れにさせられてしまう両親の苦悩と、教皇への複雑な思いを抱きながらも他の子供たちのように次第にクリスチャンに染まっていくエドガルド。
一家のあの日々は取り戻せるのか。。

子供時代のエドガルドを演じたジャケ写の子役が良かった。
特にイエス・キリストの磔像とのシーンとか。

洗礼ってそういうものなんだ的な驚きも。

ナストロ・ダルジェント賞 7冠(作品/監督/脚本/主演女優/助演男優/編集/グリエルモ・ビラーキ賞)
イタリア・ゴールデングローブ賞: 作品賞 ほか

そういえば、マルコ・ベロッキオ監督作品、初めてでした。
sonozy

sonozy