アもん

PERFECT DAYSのアもんのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.7
とりあえず、ハイゼットラバーとして、
ごちそうさまでした。

なんか、広告っぽかった。
という友人からのレビューを意識しちゃいながらの感想。もちろん、映画が出来上がった流れも、スタッフ陣も、業界で仕事をしている以上は知っているので、そりゃ自販機がサントリーで埋まってて、服がユニクロで、ホームレスや外国人、子供が満遍なかろうが、いったんはおいておこう。

とりあえず、この映画を作ってくれて良かったと思った。インドに住んでから、東京の日常を思い出したいときに見れる。まさにあの日常の記録、(エモい部分の)として嬉しかった。初めて朝の光だけで、あ!休みだ!やったぁ!と映画を見て思った。あぁー、エモーショナルでいいなぁは沢山。

けど、映画としてよかったか。と聞かれると難しい。主人公が全く動かないからかな。
三浦友和のシーン。また、
最後のカットは良かったと思う。本当に。
けど、それががすべてを物語る!なんてことにはしたくないな。

朝のルーティンから、パターソンと比べてしまい始めたが、なんだろう。何が少し足りなかったのかな。

コミュニケーションはしても、幸せを共有しようとしない彼の寂しさにあるのかな。羨ましくもないのと、共感もしにくかったな。

そういう点で、犬が足りないのかな?

パターソンはジム・ジャームッシュの好きが詰まってたが、これは一般のサブカル人の好きが詰まってた感じ、が個人的になりきれなかった、偏りのないつまらなさなのか。

いや、目覚まし時計が足りないのかしら?休みの日は違う時間に起きるなら流石に目覚ましかけてほしいな。朝の掃除のおばさんが急にいなくなって、定時で起きれなくなって、目覚まし買う、くらいの人間らしさが欲しかったな。
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