『「コンドはコンド、イマはイマ。」』
旗から見ればなんでもないような日常かもしれない。しかし平山の見る日常は、我々の目には映らない小田和正……間違えた「キラキラした世界」で溢れているのです。そして我々は彼の目を通してそれを体験したい、とでも言うかのように画面に食い入るように見つめてしまう。それはもう我々が彼を物凄く羨んでいる証拠ではないだろうか?
彼は自ら望んで今ある生活を手に入れたのか。それとも過去に何かがあって、今の生活に逃避してきただけなのか。それはわからない。けれども今の生活から抜け出そうとはしていないことは確か。キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」は「こんなふうに“ずっと変わりなく”生きていけたなら」と言い換えることもできる。繰り返される日々の中で新しいものを見つけるからいいのであって、日々変わる世界を望んでいるわけじゃない……とでも言うかのように。
↓ブログにもあげました(ネタバレなし&ネタバレ・考察)↓https://www.edamame-movie.com