PERFECTDAYS、鑑賞しました。この生き方、この心の持ちよう、自分の理想とする生き方そのものだった。映画的にドラマチックな展開はないが、主人公の日々を丁寧に切り取っており自然と画面にのめり込んでいた。
主人公の平山は無口だが、心にゆとりと豊かさを持ち合わせており、それが節々から滲み出ている。その平山という実在感マシマシな人物像を少ないセリフと表情だけで十二分に表現している役所広司さんの演技は圧巻！ラストの表情は酸いも甘いも噛み分け、それでも新しい1日を踏みしめる様子が出ていてすごく良かった！
浅草駅地下の酒場のシーンはどれも最高！
平山の仕事場でもある東京のトイレも個性に富んでいて興味深かった。トイレをただの排泄の場所としてだけでなく、多種多様にデザインされているのが心の豊かさというテーマを表しているように感じた。
自分の人生をまた歩み出せるようにそっと背中を押してくれるような映画だった。『木漏れ日』っていい言葉だな～
