DelayMan

キリエのうたのDelayManのレビュー・感想・評価

キリエのうた(2023年製作の映画)
1.5
観終わってまず感じたのが長すぎる
なくても良いと思えるシーンがありすぎて3時間で描ききったという感じが全くしない
4つの土地を舞台に現在過去の時系列をシャッフルして描いているが、内容を詰め込みすぎてダラダラと着地点を見失っている感じがする
どんだけ回想するんだよって思った
アイナは一人二役なのと、広瀬すずも過去と現在でキャラ変わりすぎててその間が描かれていないから余計わかりにくくなっている

路上ミュージシャンを取り扱っているが、カバー曲の選曲がとにかくダサい
オフコースは良かったけど、オリジナル曲はどれも良いのにもったいない
全曲オリジナルで良いのに
メインキャラ誰にも共感出来ない
特に姉キリエとイッコにはイラつきさえした
物語の後半で盛り上がりや誰かが報われるような終わり方でもなくスッキリもしないし、観てて恥ずかしくなるようなセリフや演出が多すぎた

ちょい役に大物ミュージシャンや大物俳優、俳優以外を起用している面白さはある
七尾旅人がすごく良い役なのにああいう描き方をしたのは疑問が残る

すずめの戸締まりでも思ったけど、震災をフィクションに盛り込むならもっと明確なテーマが必要だと思う
観ていて入れる必要があったのかと思うし、取り扱う覚悟をなにも感じないのでただただ不快になる

アイナの歌は本当に素晴らしかったけど、それを活かしきれていない内容だった
せめてラストはちゃんと歌を聴かせてほしいのに本当にがっかりする演出
音楽映画としてもすごく中途半端
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