ティム・バートン攻略後も、なかなか理解できない鬼門となっているウェス・アンダーソン監督作品。この新作はNetflixオリジナルの短編という事で挑戦するにはちょうど良いと思ったんだけど、結果はやはり完敗。
どうしてこうも正面からのカメラアングルに固執するのだろう?? その時点で、僕にとって映画としての魅力は8割減ぐらいになってしまう。
この監督の作品で唯一好きなのは「犬ヶ島」なんだけど、あれはストップモーション・アニメだったので、正面のアングルが紙芝居っぽく見えて、むしろプラスに働いていたのだ。しかし、本作はベネディクト・カンバーバッチやレイフ・ファインズ等、ちゃんと立体感のある演技で何度も見ている有名俳優が出演しているから、正面アングルがどうしても鼻に付いてしまう。
ギャンブルでイカサマをする為にヨガ行者に弟子入りする男の話で、題材的には凄く好きなタイプなのに、先に挙げたアングルや、一昔前の奇のてらい方を思い出させる(つまり古臭く感じる)台詞回しのおかげで、ストーリーが全然頭に入って来ず。40分の途中で何度も逆戻しし、結局3時間も掛けて鑑賞終了。
Netflixでは他にも短編の新作が公開されているみたいなので、もうひとつぐらい挑戦してみようと思う。