抹茶マラカス

劇場版ブルーロック –EPISODE 凪の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

3.3
大人気のアニメシリーズを主人公では無い別の人気キャラの視点から語り直すと聞いたのだが。
確かに凪の視点で話は進むが、第1話より前の玲王との出会い、サッカーを始めるにいたるイチャイチャから開幕しブルーロックに参加してサッカーの面白さに気づいていくようにはなっている。だが、2人の関係性を描くのであれば当然1期の間に起こった潔を指名したことによる決裂とその後の対決がメインになるべきであり、何のサッカー熱を描くのであれば糸師凛との対決こそ重点を重ねるべきである。そこをシリーズで済ませたからいいでしょーと省略してしまったことで、テレビシリーズで描かれなかったとこだけを描いた補集合だけの歪な作品になった。
ここから初見の人に入ってね、というにも総集編としての機能はカケラもなく、なんというか珍作という感覚。
ただ、サッカー描写、特に引きの絵とアップの使い分けでサッカーやってる感はかなり上手くなってきているし3DCGの時の質も上がっていたように思える。
あ、まあ現代サッカーは一芸タイプは基本ムリだし、世界最高のストライカーと言えるハーランドはW杯優勝はおろかEUROにさえ出れない始末なのでブルーロックは企画自体が破綻してると思ってます。