良作の中の良作。良い映画だった。
主人公たちのような症状を抱える方たちにとってはどうしても綺麗事に見えてしまう部分もたしかにあるかもしれないとは思う。でもそういった症状とそれを抱える方を理解するうえで非常に重要な作品であることは間違いない。
この2人の関係性も単なる恋愛に落とし込んでいたら「ただし美男美女に限るもの」というよくありがちな安っぽいジャンルものに成り下がっていたところを、明らかに意識的にそうしていないところにも好感が持てた。
主人公を始めとした当事者達への作り手による丁寧で優しい目線、それを決してぶれさせることのない力強い姿勢、映画が始まった瞬間からそれらがよく伝わってきて開始1分で落涙してしまった。
わかっているつもりでも実は全然知らないことを教えてくれる映画だった。
観てほんとに良かったと思う。