原作未読。
バニック障害くんとPMSさんのお話。
少し前の朝ドラ夫婦のイメージが強すぎて、良い意味で足が向かないでいた。
でも、予告の鋭さと評価の良さで鑑賞。
結局、観て良かった。
映画だと思えないリアルな描写がいくつもあり、男性がPMSを理解してくれるようとする現実が女性として衝撃すぎた。
メインお2人も演技ではなく、リアルに当事者にしか見えず。
松村北斗、役者1本でいけばとお節介な気持ちが湧き上がったほど腕の上げ方が凄かったし、上白石萌音のあの耳触りの心地よい滑舌が一役も二役もかっていた気がする。
『ケイコ、目を澄ませて』の時と同様、特に特徴のないどこにでもある日常の風景や街の景色の挟み方も絶妙。
明けたように見えて真っ暗な夜明け。
方法も方向も1つではない。
抱える心模様を丁寧に多様的に、星たちと一緒に伝えるエンディング。
久々にプラネタリウムに行こうと思ったし、私も栗田化学で働かせてほしい。
