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夜明けのすべてのhirobeyのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.4
村松北斗と上白石萌音の朝ドラ夫婦役コンビの主演作ということもあって鑑賞。

作品に引き込まれたというか、ずっと集中して観てしまった。

PMSという用語を知った。実際に職場であのようにイライラしているスタッフがいたら、避けてしまうかも知れない。自身も苦しんでいるということを周囲が理解できれば、また違ってくるのだろうか。パニック症候群もしかり。こういう症状にスポットを当てることで、広く理解を求めることは効果的だったと思う。

他者を助けることはできるというメッセージは分かりやすかった。

栗田金属という家族的な職場環境も丁寧に描かれていてほっこりした。また、社長や元上司の苦しみも同時に描かれている点も、誰もが何かしらの苦しみを抱えているという描写のように感じた。

個人的に、星座やプラネタリウムという題材が刺さった。大自然の偉大さに触れることで、自分の苦しみや悩みが軽くなるということがあると思う。

転職すると、またPMSへの理解を得ることから始まる。そこは少し心配。

エンディングで、栗田金属の昼休み?の風景が流れていて、これがとても味があって良かった。
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