ゾロ

夜明けのすべてのゾロのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0
色々沁みたー
良かったー

特異な設定で始まる中
自身は普通でありたいと願っている独白に
頑張れーと傍観者として誘われた

そんな中
役者さんって凄いね
役を演じてますか?
素じゃないですか?と思うほど
自然体な彼等の世界が広がっていて
すっと、その世界に入り込めた

彼等の会話や日常が醸し出す空気感は
特別な人達の世界ではなく
我々の身近な世界じゃね?と感じれる

過度な説明や、過程を映さない世界も良くて
実際の世界や人間関係って、
こうだろうと思い込んでる事
沢山あるよなーって感じた

2人だけでなく、登場人物みんなの
何気ない気遣いや優しさが心地良いのよ

何度か、思わず、ポロリ😢

そこにあるのは彼等の日常であり

 ドラマチックな言葉
 説得したり強制する言葉
 揺れ動く恋心、嫉妬
 感動を呼ぶパワーワード
 涙を誘う別れ

そういうのが、気持ち良いぐらい"無い"


劇中にもあったけど、変わらないものは無い
彼等の変わった要因は一つでは無いから
本作のようなファジーな描き方なのかな?


すぐ…立ち上がる事よりも
ちゃんと…立ち上がる事
1人で立ち上がるよりも
誰かに寄り添い立ち上がる

時間や委ねるという優しさも感じれたかなー

そんな抽象的な優しさだけでなく
人の温かさや想いを感じるシーンが
ちゃんとあってね

移動式プラネタリウムでの最後のナレーション
渋川さんの映らない涙
寄り添い見守り送り出す優しさを持つ光石さん

説明しなくても
伝わる想いがたくさんあるのよ

何か、素敵な言葉出そう、出そう…
出なーいって感じも割と好き

総じて、居心地の良い素敵な映画でした!!


本作の上白石さんの
大分不思議な空気感が抜群に良かった

美容室で働いてました?
美容師目指してたんですか?
自分で切るよりマシでしょ

あっ、お守りあげます
沢山買ったから…

🍊は食べ歩き
ゾロ

ゾロ