ささぶち

マグダレーナ・ヴィラガのささぶちのネタバレレビュー・内容・結末

マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

セリフ回しも詩的で映像もつなぎ方も観念的で、最初はふーんと思って見てたけど、後半の畳み掛けにはグッときた。
アイダはセッスクワーカーなんだけどその仕事をすごく嫌がっていて、最終的に客を刺し殺す(?)本人はやってないと言うが、そのまま牢獄に入れられ死刑を言い渡される。
映像が写実ではないので、アイダが男を殺したのかどうかは分からないけど、その問題はあえて宙吊りにされる。
セックスシーンではアイダの裸を写さず、扉の向こうに突然裸の女がただ立っていたり、性的消費をさせない意図が見えた。
非常に6、70年代のアングラを引きずった作品だと思ったけど、アイダともう1人の女の人が血の繋がらない姉妹だと言ったり魔女だと言ったり、シスターフッドや女の抵抗が印象的に映されてた。
おもしろかった。
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