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コヴェナント/約束の救出のsymaxのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.8
"俺の心の中に《鉤》のように引っかかってる…俺にとっては呪いだ…"

アフガンの戦地から帰還したジョン…3週間も生死不明の状態で、家族を含む誰もが戦死したと思っていた…だが、アフガン人通訳のアーメットが撃たれて重症を負ったジョンを100キロも運んで帰国させたのだ…

しかし、アメリカ軍人を救った事により、アーメットはタリバンから追われる身となり、所在不明に…

アーメットを家族共々救うため、ジョンは再びアフガンへ…

それは…"契約"…"絆"…"約束"そして誓い"…

ガイ・リッチー監督らしからぬ、重厚な作りの本作…原題には監督自らの名前を付けるほどで、本作への意気込みが伝わってくるのです。

実際の戦場にいるかのような、リアリティ溢れる戦闘シーンにはハラハラさせられっぱなし…

アメリカ軍の強さ、凄さを全面に出し、アメリカ万歳のような作品のようでていて、最後の最後に、厳しい現実を突きつけてくる辺りは、流石、ガイ・リッチーと言ったところか?

ジェイク・ギレンホールの演技は何処か冷たい狂気を孕んでいるようで、"ディア・ハンター"でのクリストファー・ウォーケンのようでもあります…そう言えば、"ディア・ハンター"も救出の話でしたね。

邦題での副題である"約束の救出"は、安直で要らないような気がします。

"ロッキー"や"リーサル・ウェポン"にもありましたが、日本の配給会社は、こういう系の副題が好きらしく…作品の質を落とすのでやめて頂きたいと切に願うのです…
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