じっくり時間をかけて撮られたことがよくわかる。風景が壮大。
厳しくもあり美しくもある自然の姿がとにかく印象的。
自然を前になす術がない人間たちがあまりに無力であり、醜くもあり。
逆に自然や動物とうまく共存するアイスランドの村の人々もよかった。
セリフは少なく、間もかなり長く静かなためドキュメンタリーを観ているような気持ちになった。
とある馬のシーンは2年間同じ対象物を撮ったのだそうで、監督のこだわりと執念を感じた。
人物の心情の描写はほとんどなくあらゆることが唐突に起こるうえ、派手な展開もないため観る人はかなり選ぶかと。
しかしありのままの大自然に圧倒されることは確かであり、その点個人的には観てよかった。