あんじょーら

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のあんじょーらのレビュー・感想・評価

3.0
ムスチスラフ・チェルノフ監督     SYNCA     吉祥寺アップリンク


2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は12/47



まさかロシアがこれほど強硬な手段に訴えるとは誰も予想していなかったのではないか?と思っていた2022年2月24日から20日間、マリウポリに残ったAP通信の記者及び戦場カメラマンが捉えた映像に、モノローグと音楽を入れたドキュメンタリー作品です。


平和な日本に暮らしていると、当然非常にショッキングな映像が含まれています。けれど、今までネットで観てきた画像の前後が見れた、という感想です。


そして、恐らく、この記者が立ち去った後、もしくはその最中も、もっとすさまじく、惨たらしい惨状が、残念ながら今でも、続いているのでしょう・・・


世界は複雑になり、それでも前進していると思いたいのですが、それと同時に人間の愚かさや、ホモサピエンスの特性でもある動物性からは逃れられないのだと思います・・・非常に悲しい事だと思います。


もっと前、ロシアがクリミア半島を占領した時に、もっと国際社会が意識していれば、もう少し違ったのかも知れませんが、このロシアのウクライナへの侵攻から、暴力の統制へのゆるみ、圧倒的な暴力の暴力性の肯定が認められたかのように、ガザの虐殺のような惨状をレンサのように感じます。


あと100年経ったとして、この時のきっかけで、世界が変わった、となりかねない事態を今も見続けているのだと思うと、凄く、不安です。


今、私に何か出来る事をしないと、という気持ちにはなります。


あまりオススメ出来る人を想定出来ないのですが、それでも2022年以降にも生きている世界の人に、オススメします。