あんじょーら

蛇の道のあんじょーらのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
2.8
黒沢清監督     大映     U-NEXT



2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は9/40


リメイクされる、という話を聞いたのと、Twitterで何気なく流れてきた、今U-NEXTで観られます、傑作ですよ!というツイートを観て、短いし行ける!で勢いで観ました。


車に乗っている2人宮下(香川照之)と新島(哀川翔)は計画について話し合っているのですが・・・というのが冒頭です。


なるほど、これはリメイクしたくなる感覚分かります。


非常にいろいろなアイディアが織り込まれていて、いや、もっと正確に言えば、低予算でも撮れる努力に満ちていますが、それをもう少しお金かけたら、もっと良くなるのでは?と思える作品でした。


しかも、哀川翔さん、私はあまり見かけない役者さんなんですけれど、凄く良かった!何この人!凄く感覚が死んでる演技!この人の存在で成り立ってる映画。そう言っても過言ではない。


ネタバレ無しの感想なのですが、クライムサスペンスとしてはとにかく低予算でも出来る内容で、サスペンスもありますし、まぁある程度、というか黒沢清監督作品として読めてしまう部分は大きいのですけれど、面白いと感じました。



これはネタが割れても、黒沢清監督作品として面白いですし、感情の機微を読み取ろう、能動的に画面内で起こっている状況から推察する楽しさを楽しめる人向きな作品だと言えると思います。


黒沢清監督作品が好きで見逃している人にオススメします。