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Bad Living(英題)
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『Bad Living(英題)』に投稿された感想・評価

[ポルトガル、愛が彷徨う迷宮ホテルで] 80点

傑作。2023年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。2024年アカデミー国際長編映画賞ポルトガル代表。ジョアン・カニホ(João Canijo)長編最新作二部作。同じ映画祭のエンカウンターズ部門に出品された『Living Bad』と対になっており、本作品ではホテル経営をする親子三代、同作ではそのホテルにやって来た客の目線で同じ時間の出来事を描いている。ホテルを経営する親子三代には極めて複雑な愛憎が渦巻いている。家長のサラはホテルのオーナーとして忙しく動き回る。その娘ピエダーデは常にサラからの批判に晒され崩壊寸前だ。そしてその娘サロメが父親を失って帰ってくるところから物語は始まる。この家で母親は娘を愛せず、娘は母親を愛せない。ズタズタになった二人の娘の心は迷宮と化した複雑すぎるホテルの構造そのもののようでもあり、二人は愛を求めてホテル内を彷徨い歩く。その廊下が階段がどこに繋がっているかも分からず、他人の会話を悟られずに盗み聴くことができるほど空間把握もままならず、常に人々の間には鏡やガラスやドアや高低差といった障害物があって、閉鎖性と断絶が視覚化され続ける。カメラが心情に寄り添おうと人物に近付こうものなら、あっという間に背景がボケてしまい、話す相手も画面外に追い出されてしまう。あまりにも残酷すぎる。ピエダーデは"人の愛し方が分からない"とサラに零すが、サラはその手を払い除けた挙げ句"お前はいつも自分のことばかりだな"と罵って被害者ぶる。サロメも同様に母親つまりピエダーデからの愛を感じたことがなさそうで、幼少期のエピソードから今に至るまで様々な形でピエダーデの愛を感じ取ろうとしてきたようだが、サラからあんな形で接されていたピエダーデが正しく感情表現できるはずなんてないじゃないか、と暗澹たる気分にさせられる。ただ、この三代だけ見るとサラが一方的に悪いんだが、恐らくはサラがピエダーデだった頃もあるはずで…
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.5
【ホテルを舞台にした昼ドラ的ねっとり人間関係】
第73回ベルリン国際映画祭にてユニークな作品出品をされている方がいた。それがジョアオ・カニージョだ。彼はコンペティション部門に『BAD LIVING』、エンカウンターズ部門に『LIVING BAD』と似たようなタイトルの作品を発表した。審査員賞を受賞した前者は、ホテル従業員側の視点。後者は宿泊客側の目線でねっとりとした人間関係を描いているらしい。つまり、本作は2つで1本のような作品なので併せてレビューしていく。

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン『雪の轍』のような作品を想定していたのだが、正直『BAD LIVING』は室内で延々と会話をつなげているだけで映画としての面白さをあまり感じることができなかった。いきなり出鼻をくじかれたと思いながらおそるおそる『LIVING BAD』を観たら、こっちは空間の使い方がめちゃくちゃ面白い。階段と階段の隙間から人を捉えたり、ガラスの反射を使った複雑な構図を作り込んだり、昼ドラにおける見る/見られる、人の噂への下衆な関心を空間で表現しているところが良かった。また、サスペンスとしても面白く、プールサイドの女に呼ばれているのに、男は給仕と白昼堂々イチャコラしている場面のバレるかバレないかサスペンスは見応えがあった。全体的にピンとこない作品ではあったが、『LIVING BAD』は発見が多かったと思う。