HALODINSON

パスト ライブス/再会のHALODINSONのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 恋愛映画の苦手意識を払拭しに行くつもりで気になったので鑑賞したが、やはり苦手なままかもしれない。

 自分の知らない言語で寝言を言うノラに対して、彼女の中に絶対に知り得ない部分があると感じて弱気になったアーサーに一気に感情移入させられた。だからこそ、アーサーのヘソンと対面した時の複雑な表情や、その後バーで3人になった時、ノラとヘソンが韓国語で談笑している時のアーサーの気持ちを想像すると胸が痛くなった。彼女がいる身からして絶対にいてほしくない存在。ノラに夫がいるとわかって近づいてくるヘソンの身勝手な部分、まだ未練たらたらな感じに苛立ちを感じた。
 ノラの最後の涙に対しても、アーサーの気持ちを考えると複雑だったが、家族や彼女、友達と離れて暮らす自分と重ね合わせると(ノラとは違って今生の別れではないが)、理解できる部分もあった。ノラにとって自分の韓国人としてのアイデンティティを共有できる家族を除いた最後の相手との別れは、やばり辛いものがあるだろうなと。
 
 でもやっぱり全体を俯瞰しても、夫がいる女の人に近づく男、と感じてしまう自分がいて、こういう雑念が入ってしまうので、恋愛系の映画は苦手なままである。
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