良作だった。ラブストーリーというよりも、恋愛を含めて、大半の人が大人になるにつれて人生の方向が決まっていき、理想と現実とを擦り合わせながら生きていく、という当たり前といえば当たり前のことが１つのテーマだった。
新しい気づきには乏しく退屈だったと見るか、ノラとアーサー、ヘソンの3人の関係を通してそのことの切なさを再確認させてくれたと見るかで人によって評価が変わると思う。
個人的には後者でリアルに無理なく淡々と描かれていて好印象だった。
また韓国とアメリカの文化の差によってあったかもしれない未来と現実とがより違ったものとなり、テーマを際立たせていて脚本が良いと感じた。
全編を通じてとてもカットが良かった。映像も少し曇りがかったように柔らかでとても綺麗だった。
映像だけでも100分見る価値があると思う。
シンプルな場面が多いからこそ演技のうまさが際立っていた。
